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「狂ってしまった」泥沼の舌戦…『トランプ-マスク』ブロマンスが粉々に[イ・サンウンのワシントン・ナウ]

ソース
Korea Economic Daily
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  • トランプ大統領とマスクCEOが公に決別したことで、トランプ政権とテスラの信頼度低下が続いたと伝えた。
  • テスラ株価は政府契約撤回の脅威と対立の影響で一時17%も暴落し、1日で206兆ウォン相当の時価総額が消えたと明らかにした。
  • トランプ政権の減税法案通過とシリコンバレーからの資金援助減少、さらにビットコイン・イーサリアム価格の急落など投資市場の不確実性が拡大したと伝えた。
STAT AIのおしらせ
  • この記事はAIベースの言語モデルで要約されています。
  • 技術の特性上、重要な内容が省略されたり事実と異なる場合があります。

「イーロン・マスク(テスラ最高経営責任者・CEO)には非常に失望しました。私たちは素晴らしい関係を築いていましたが、今後もそうであるかは分かりません。」

5日(現地時間)正午ごろ、ドナルド・トランプ米国大統領はホワイトハウスで開かれたフリードリヒ・メルツドイツ首相との記者会見でマスクCEOへの質問を受けてこのように答えた。先月30日にホワイトハウスを出たマスクがトランプ政権の減税法案について、自身が買収したSNSエックス(X)に連続して批判的な投稿をしたことで、公に両者の関係が悪化したことを認めた形だ。映像が公開されてしばらくして、マスクはトランプ大統領を「恩知らず」と非難した。自分がいなければ昨年の大統領選は負けていただろうとも語った。

○3,700億円使ったマスク「恩知らず」

「世界最強権力者」トランプ大統領と「世界一の富豪」マスクCEOの「ブロマンス」が1年で決裂した。ホワイトハウスを去るマスクにトランプ大統領がいつでも出入りできるよう金の鍵を贈り、美しい別れを演出してからわずか6日しか経っていない。

両者は1日中、オンライン・オフラインで応酬を繰り広げた。「恩知らず」と言われたトランプ大統領も黙ってはいなかった。自身が運営するSNSプラットフォーム「トゥルースソーシャル」に感情的な投稿を連発した。「イーロンはどんどん私の我慢を限界に追い込み、ついに私は彼に離れるよう求めた」と暴露した。また、「誰も望んでいない電気自動車を買わせる電気自動車義務化制度を廃止したのに、彼は狂ってしまった!」とも書いた。

さらにアメリカ政府予算を削減する最も簡単な方法は「イーロンの政府補助金契約を打ち切ること」だと述べ、「バイデンがそれをしなかったことはいつも不思議だった」と付け加えた。

マスクの投稿もどんどん増えていった。午後3時10分ごろ、「大爆弾を投下する時だ」としてトランプ大統領のアカウントをタグ付けし、「彼はエプスタインファイル(Epstein File)に載っている。これが文書が公開されない本当の理由だ。良い一日を、DJT!」と書いた。児童売買などで刑務所で自殺したジェフリー・エプスタインの顧客リストにトランプ大統領がいると主張したのだ。

続けて、トランプ大統領の弾劾を求める投稿をリポストし、「イエス」とコメントした。また、「中道の80%を代表する新しい政党を作る時が来たのか」というアンケートをお知らせとして登録した。「関税の影響で後半には景気後退が来る」として、減税法案以外にも攻撃の矛先を広げた。

トランプ大統領とその周辺は一斉に防御に回った。トランプ大統領はマスクが自身から離れたことについて「気にしない」としつつも、法案通過の邪魔にならないよう「数ヶ月前にそうするべきだった」と述べた。JDバンス米国副大統領は「トランプ大統領のそばにいることを誇りに思う」と擁護した。双方と親しいマイク・ジョンソン下院議長はマスクと通話し、対立の仲裁を試みた。

極右インフルエンサーのローラ・ルーマーは、トランプ大統領が「マラ・ア・ラゴ・リゾートにエプスタインの出入りを禁じた人物」だとし、エプスタインリストは事実ではないと擁護した。スティーブ・バノン元ホワイトハウス首席戦略官は自身のポッドキャスト「ウォールーム」に出演し、マスクが「トランプ大統領の任期は3.5年残っているが自分は40年間ここにいる」と語った部分に触れ、「刑務所で40年間働くのがどういうことか(マスクに)分かってほしい」と脅しをかけた。

○発足5ヶ月もたたず「亀裂」

かつて「ファーストバディ」というあだ名までつけ親密さを誇示していた二人の急速な決別は、発足5ヶ月にも満たないトランプ政権運営に大きな打撃を与える見通しだ。対立の震源地である減税案が議会を通過するかどうかは、トランプ大統領の今回任期全体の成果と直結している。チップや残業代の非課税など、自身の主な経済公約がすべて盛り込まれているからだ。

この法案が「嫌悪感を催す」と語っていたマスクは、この日「大きくて醜い法案か、スリムで美しい法案か、二つに一つだが薄く美しいものが正解だ」と強く批判した。財政悪化と債務増加を黙認して通過させる議員は全員議席を返上すべきだとも述べた。また「議員でさえ読む時間がなく」深夜に可決されたとも指摘した。

減税法案が上院を通過するために必要な最少人数は50名(副大統領除く)。3人以上の共和党から造反票が出れば、減税法案は頓挫する恐れがある。マスクは前回選挙でトランプ支持のため公式のみで2億7,700万ドルを使った大口だ。彼をはじめとするシリコンバレーのテック大物が一斉にトランプ政権への資金提供を減らしたり断ち切ったりすれば、共和党の大きな資金源が消える。

伝統的な資金源だったウォール街は、トランプ大統領の迷走する政策に積極的には同調していない。すでに共和党議員の中にはマスクに配慮して中立を装う者も出てきている。マスクが政界の外からトランプ攻撃を続ければ、中間選挙(来年11月)を迎える前にレームダックになる可能性もある。

米国株式市場はこの日、米中首脳の電話会談よりもトランプ-マスクの応酬の影響を大きく受けた。トランプ政権との決別だけではなく、政府契約打ち切りの脅威まで出てくる中、テスラ株価は一時17%も急落し、14.26%値下がりの284ドル台で取引を終えた。わずか1日で206兆ウォン分の企業価値が空中に消えた形だ。ダウ・ジョーンズ30工業平均指数は-0.25%、S&P 500指数は-0.53%、NASDAQ指数は-0.83%をそれぞれ記録した。仮想通貨で結束していた勢力が分裂し、ビットコインとイーサリアムの価格も急落した。

ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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