イーロン・マスクの「xAI」、100億ドル規模の資金調達を完了

Korea Economic Daily

イーロン・マスクが率いるxAIが100億ドル規模の資金調達を完了したとモルガン・スタンレーが明かした。
調達された資金はAIモデルの高度化やデータセンター拡張などの大規模インフラ投資に利用される見込みだという。
今回調達された債券と融資の金利は平均より高く設定され、投資家たちはxAIの財務状況およびリスクを考慮し、より良い条件を要求したという。

STAT AIのおしらせ

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テスラの最高経営責任者（CEO）であるイーロン・マスクが率いる人工知能（AI）企業xAIが、100億ドル（約13兆6000億ウォン）規模の資金調達を完了した。新たに調達した投資資金は、AIモデルの高度化とデータセンターの建設に使われる見込みだ。

1日（現地時間）、アメリカの投資銀行（IB）モルガン・スタンレーは、xAIが債券発行、融資、株式投資家の募集などによって50億ドル（約6兆8000億ウォン）の資金を調達したと発表した。また50億ドル規模の戦略的株式投資も受けたと明かした。モルガン・スタンレーは「主要なグローバル債券投資家が参加し、超過申込みで進められた」とし、「科学的発見や宇宙への人類の理解を推進するというxAIのビジョンへの投資家の信頼を反映している」と述べた。

新たに調達された投資資金は、大規模なAIインフラ投資に使われる見通しだ。xAIは昨年9月、アメリカ・テネシー州メンフィス近郊に「コロッサス」データセンターを建設した。当初、コロッサスには10万台のNVIDIA製グラフィックス処理装置（GPU）が搭載されていたが、xAIはコロッサスで稼働するGPUの数を100万台まで増やし、世界最大規模へ拡張する工事を進めている。マスクCEOは最近のCNBCのインタビューで、コロッサスへのGPU20万台の設置が完了したと明かした。また、自社の大規模言語モデル（LLM）「グロック」の高度化にも取り組む見通しだ。

ただし、xAIが今回発行した債券と融資の金利は平均より高い水準に設定されたという。ブルームバーグ通信によると、投資家たちはxAIの財務状況をはじめ、マスクCEOとドナルド・トランプ米大統領との不和などを考慮し、より良い条件を要求したという。xAIは先立って昨年も60億ドルを調達し、500億ドルの企業価値と評価された。

シリコンバレー＝ソン・ヨンチャン特派員 0full@hankyung.com