アイオテックス、グローバルパートナーと「リアルワールドAIファウンドリー」設立

アイオテックス（IOTX）がグローバル企業・機関と連携し、現実世界を基盤とした人工知能(AI)エコシステムの構築に乗り出した。

30日（現地時間）、アイオテックスはシンガポールのToken2049の期間中に開かれた「リアルワールド AI サミット」で、グローバルパートナー連合とともに「リアルワールド AI ファウンドリー(Real-World AI Foundry)」の立ち上げを公式に発表した。今回のイニシアチブはリアルタイムデータとオープン標準に基づき「リアルワールドモデル」エコシステムを構築し、グローバルレベルでの責任あるAI原則を策定することを目標としている。

リアルワールドAIファウンドリーは、静的な過去データに依存する従来のモデルとは異なり、現実で発生する原因と結果を学習して変化に適応し、複雑な環境においても責任ある行動をとるAIの開発を志向する。立ち上げのアラインメントパートナーにはボーダフォン、シータ・ネットワーク、ファイルコイン、エイシャ、ハッシュキー・チェーン、アルケミー・ペイなどのグローバルなプロジェクトや企業が参加した。

ファウンドリーは▲現実基盤(リアルタイム検証データの活用)、▲開放性(オープンソース・相互運用性)、▲人間中心(責任性と価値の反映)の3大原則を掲げる。これにより信頼でき拡張可能なAI標準を整備するという構想だ。

ラウレン・チャイ、アイオテックス共同創業者兼代表は「AIは単なる予測にとどまらず、現実に基づく行動へと進化すべきだ」と述べ、「リアルワールドAIファウンドリーは企業、研究者、インフラ提供者などが共に参加するオープンな協力体であり、リアルタイムデータと人間の価値に合致するAIの基盤を整える」と語った。

リアルワールドAIは自動運転、ロボティクス、エネルギー、ヘルスケアなど多様な産業に必要な精度と適応力、責任性を提供できると期待されている。アイオテックスとパートナーはデータ標準とガバナンス、モデル配備フレームワークを共同で設計し、グローバル規模で共有可能なオープンなエコシステムを構築する計画だ。