シタデルウォレット、SUI専用の初のハードウェアウォレット「スイボール(SuiBall)」発売

SUI財団は、暗号資産（暗号通貨）ハードウェアウォレット専業開発会社シタデルウォレット（Citadel Wallet）がSUIの初のネイティブハードウェアウォレット「スイボール（SuiBall）」を1日（現地時間）に発表したと伝えた。

最近開催されたスイフェスト（SuiFest）イベントで、シタデルウォレットはスイボールを新世代ユーザー向けのハードウェアウォレットとして紹介した。取引情報を直接確認できる「クリアサイニング（Clear Signing）」機能を搭載し、従来の見えない署名方式より安全性を高めたと説明している。また、SUIエコシステムの主要資産やアプリケーションと自然に連携するよう設計された。

スイボールはSUIベースのトークン（WAL、DEEP、NSなど）やNFTはもちろん、分散型金融（DeFi・ディファイ）サービスであるスイレンド（Suilend）、ブルーフィン（Bluefin）、セタス（Cetus）、イカ（Ika）などをサポートする。今後はビットコイン・ディファイ（BTCfi）や決済・ゲーム領域まで拡大する見込みだ。

SUI開発企業ミステンラブス（Mysten Labs）の共同創業者で最高技術責任者（CTO）であるアデニイ・アビオドゥン（Adeniyi Abiodun）は「スイボールはSUIのデバイス戦略を一段階拡張する製品だ」と述べ、「ビットコインベースのディファイ（BTCfi）をはじめとする高価値なオンチェーン取引が増える状況において、クリアサイニングは必須の透明性を提供するだろう」と語った。

シタデルウォレット創業者のアンディ・クーリキャン（Andy Kulikyan）は「スイボールはSUIエコシステムの資産とあらゆるユースケースをネイティブにサポートし、個別にカスタマイズされたセキュリティと利便性を同時に実現した」と述べた。