金投資の熱気で銀行のゴールドバーが品切れに

韓国造幣公社、来年1月まで販売中止

金価格 'キムチプレミアム' 18% に達する

度重なる上昇で金投資熱が高まっている。国内の取引価格が海外より18%高いほどだ。ゴールドバーは少量では購入が難しいほど『品薄現象』が深刻化している。

16日、韓国取引所の公示によると、金の現物価格は前日g当たり22万7000ウォンまで上昇した。国際金価格（19万1470ウォン）より約18%高い価格だ。最近相次ぐ史上最高値更新で投資需要が集中し、『キムチプレミアム』が付いている状況だ。米中間の貿易対立が長期化するとの懸念や金利低下見通しなどが金価格を押し上げているとの分析がある。

ゴールドバーの人気も高まっている。韓国造幣公社は今月1日からすべてのゴールドバー製品の販売を一時中断した。来年1月1日まで供給を止める。この影響で、新韓銀行と農協銀行を除く銀行の大半は2億ウォンを超える1㎏のゴールドバーのみを販売している。ゴールドバーと同様に人気の高いシルバーバーは来週から銀行での購入が阻まれる。韓国金取引所が20日から供給を中断するためだ。

金価格は今年に入ってからだけで50%以上上昇しているにもかかわらず、金融界では追加上昇余地があると見ている。NH投資証券は最近、国際金価格の目標値をトロイオンス当たり4500ドルに引き上げた。ファン・ビョンジン NH投資証券の研究員は「米中央銀行（Fed）の金融政策緩和基調で金価格の上昇は来年まで続く」と予想した。

ただし、国内価格の異常な急騰現象には警戒が必要だという意見もある。韓国取引所は先月に続き今月初めにも投資家に対して「金価格は結局国際相場に収斂するため注意が必要だ」と公示した。

キム・ジンソン記者 jskim1028@hankyung.com